この話には性的な描写が含まれますので閲覧は18歳以上の方を対象にさせていただきます。
なんて……ことだ。
僕は……こんな……。
力が抜けた。
指も動かせない。
阿散井がようやく解放してくれて、僕は重力に身体を預け、ベッドに全身で沈むことができた……もう、このまま埋まってしまいたい。
顔にかかった自分のは不快だし、情けなくて泣きたいくらいなのに……動けない。
呼吸が、苦しい。
「石田、すっげえエロい」
エロいって……何だよ!
僕ばかり恥ずかしくて、どうしようもなくて……こんなに……自分がこんな風になるなんて……。
「……もう嫌だ。僕ばっかり」
僕ばかりがこんな風に触られて、イかされて……そんなのフェアじゃない。
僕だけが恥ずかしくて……でも、
「俺だって……すげえよ。お前触るだけでこんなんなってんだ」
手を取られた。
その手を、阿散井のそこに、導かれる………。
阿散井のに触れると……もう、熱くて、硬くくなっていて……
って……
…………ちょっと待ったっ!!
なんだそのサイズはっ!
ナシだろう?
あり得ないって!
いくら大きくなってるからって言ったって!
ちょっ……なんだそれ!
現実離れしてないか? これって、こんなに大きくなるものなのか? いや、普段の状態の阿散井のを見たことも無いけど、普段から大きいのかもしれないけど、それにしたってっ!!
僕だって別に誰とも比べたことないけど、自分のは普通だよね? いや、比べたことがないから僕のはもしかしたら平均したら小さいのか? これと比べると大人と子供くらい違う気がするくらい阿散井のは大きいんだけど、でも普通だよね、僕の。仮性でもないし、やっぱり普通だと思うけど。それなりに大きくなるし、普通だっ! たぶん! 阿散井が規格外なんだ! 絶対!
そう、阿散井がおかしい。
その結論は……ある怖い現実を導き出した。
もしかして、それ入れるのか?
どこに入れるの?
いや、お尻の穴使うぐらいもう嫌だってほど理解しちゃったけど!
それ、入んないです。
絶対っ無理!
無理無理無理無理無理っ!
「あ、阿散井っ!」
そうだよ、僕は元々阿散井に辞めようって説得しようとしてたじゃないか! 何流されてたんだ? どうして僕は今こんな事になってるんだ?
阿散井だって人間なんだから! いや、死神だけど、言語体系は持ってる。意思の疎通だってできる!
誠意を持ってちゃんと言えば解ってもらえる! きっと!
「あ……阿散井っ! あのね……」
にしても……今更無理だってどう言えばいい?
「石田……」
阿散井が、僕の上にのし掛かってきた。
また、足を広げられて………
阿散井の先端が僕の入り口に擦り付けられている……すごく、熱い。
どうしよう。
今更どうしよう。
だって、そのサイズ受け入れるの、具体的に質量的に無理だし。って言うか無理だし。無理だからっ!
「石田……も、限界」
その大きさは、限界越えてるって!
入らないよっ!
「阿散井!」
無理だ!
そうだよ、誠意を持って伝えれば、伝わるよ。解ってもらえるよ!
死神だって、同じ人間、じゃないけど、心をもっているのは同じだ。相互理解のために言葉があるんだ。僕達は同じ言葉を喋って同じように考えてる。だから、誠意と熱意を持って説得してみれば、絶対にわかってもらえる!
ごめんなさい、無理です。
って、言おうとして、見た阿散井は………
獣の顔をしていた。
ああ……
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20120919
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